2012年 09月 29日
肛門腺破裂・・・ってナニ!?
なんじゃそりゃ?
と思ってらっしゃる方、多いと思います。
肛門の左右に、1個ずつ、ニオイ袋があります。
若干ナナメ下、時計でいうと、4時~5時と、7時~8時かな?
それが、肛門腺です。
ワンちゃんも、ネコちゃんも、あります。
それが、なぜか、詰まったり、化膿したり、するんですね~。
たいてい、肛門腺を絞ると、茶色とか、灰色っぽいとか、黄緑色とか、そんな色です。
サラサラの液体だったり、どろっとしていたり、ツブツブしていたり、
それも個人差があります。
ウチの実家のシュナウザーは、すごく強烈なにおいがします。
そして、たまるペースも早い!
逆に、うちのしゃもんくんは、あんまり匂わない、さら~~~っとした液がチョコットたまります。
ここまで違うとなかなか面白いんです!!!
経験ある方もいらっしゃると思いますが、
ワンちゃんネコちゃんが、お出かけで車に乗って興奮した時、プゥ~~~ンと臭いニオイがしたり、
お家でカーペットに茶色いしみがついていて、すっごくクチャイにおいがしたり、
それが肛門腺の匂いです。
一度においがつくと、なかなかとれない・・・恐怖の肛門腺臭(笑)
服についちゃったりすると、かなり悲しい気持ちになりますね(笑)
この肛門腺が、突如として、膿んでしまうことがあります。
場所が、肛門のすぐそばなので、ばい菌は入りやすいですよね。
化膿すると、肛門腺から、血膿がでてきます。
こうなっちゃうと、肛門腺の中を洗浄したり、抗生物質を飲んだり、大変です。
何度もぶり返す場合は、手術になっちゃうこともあります。
膿むだけならまだしも、突如、破裂することがあります。
ドロドロが詰まってしまったり、膿んで炎症をおこして詰まってしまったり・・・
ネコちゃんは、けっこう年をとってから、破裂することが多いかな?
この状態、実は、飼い主の方も、なかなか気づかれにくいのです。
「何か元気がないな~」
「ここ2日、ゴハンをたべないな~」
と思っていたら、肛門腺が破裂していて、太ももの方まで膿んでいたりします。
ここまでいってしまうと。
やっぱり麻酔下での洗浄・縫合が必要となるのです。
そうなっちゃうと大変ですもんね。
手術は、高齢では特に、体に負担をかけます。
たまに、肛門腺をしぼってあげましょう。
その子その子の体質を知っておくことにもつながります。
おススメは、月に1~2回、お風呂とか、お庭とか、万が一肛門腺が飛んでもいい場所で、
ティッシュをあてがってしぼってみてください。
しぼった後は、シャワーで流すか、ティッシュでふいてあげてください。
おうちでトライしてもだめな場合は、病院にきてください
「おうちで絶対無理!病院でやってチョーダイ!!」って方は、
月に1回か2回、その子のたまるペースに合わせていらしてください。
「病院でやってもらいつつ、練習したい!」って方は、
病院で教えます♪
ただ、かな~~~り奥深いところに肛門腺がある子は、ちょっとお家だとむずかしいかもしれません。
こんな話を書いたのは・・・
らむ動物病院は、開院して6カ月です!!
その6カ月の間に、肛門腺のトラブルで来院される方、多かったな~という印象があり。
簡単なことで予防できるので、是非書こうと思ったわけです。
そんなわけで、肛門腺、要チェックです!!