2013年 01月 25日
聴導犬の施設見学。
獣医師会で、聴導犬普及協会の見学に行く、研修会でした。
「聴導犬」って、みなさんご存知ですか?
耳の聞こえない人の日常生活を助ける犬たちです。
例えば、耳が聞こえないと、朝、目覚まし時計がなっても聞こえず、起きられませんよね。
聴導犬は、目覚ましの音を聞くと、その人を起こしてくれます。
赤ちゃんがいる家庭では、赤ちゃんが泣いていても、聞こえません。
聴導犬は、教えてくれます。
インターホンが鳴っても、携帯が鳴っても、聞こえないんです。
でも、1階にいても2階にいても、教えてくれます。
日常に必要な音を、聴導犬は聞き分けて、その人に、教えてくれるのです。
これって、素晴らしいことです。
信頼するパートナーとして犬を迎えることができるだけでなく、
その犬が、生活を手助けしてくれるのです。
犬のほうにもメリットがあります。
それは、この、埼玉県の聴導犬普及協会は、捨てられて飼い主がいない子犬をひきとって、訓練し、
聴導犬として、耳の聞こえない方々のもとへ送り出しているのです。
すごいことですよね。
今回は、PR犬の、シャチくんが、私たちの前で実演してくれました。
すごくおとなしく、利口で、訓練士さんや私たちのことを観察しています。
まわりの音もよくきいています。
ただ、すべての音に対して反応していちいち教えていたのでは大変です。
彼らはちゃんと、必要な音だけを判断して教えてくれるのだそうです。
手で「ポン」として教えてくれるんですが、この様子がまたかわいくて!!胸キュンです、ほんと!!!
さらにすごいと思ったのは、
「盲導犬は、一緒に行動する人の命令に従って動く」のに対して、
「聴導犬は、自主的に音を聞いて動く」のです。
うまく伝わったでしょうか?
つまり、聴導犬は、音を聞いて、「ボクいま眠いから、教えなくていいや~」と、さぼることもできるのです。
でも、さぼらないんです。
実演してくれるシャチくんを見ていて、
涙もろい、そして単純な院長は、そのいじらしさに感動して涙ぐみそうでした
ただ、聴導犬は、耳の聞こえない方たちにもまだ広まっておらず、
日本に42頭しかいないそうです。
もっともっと希望者がいるのかと思っていたけれど、違った・・・
まだ知られていないのですね。
なので、私たちがこうやって人に伝えることも、聴導犬にとってのボランティアになると。
寄付や、使用済みの切手(どんなのでもいいそうです)も集めているそうです。
ホームページはこちらです。
みなさん、ぜひ見てみてくださいね。
こんな、犬と人間とのかかわり方もあるんだなと、再認識しました。