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らむ動物病院日誌@蓮田市です!

腹水。

こんにちは。

めっきり半沢直樹に夢中な院長としえろです☆

かっこいいですよねぇ・・・016.gif

上戸彩ちゃんもかっこよかった・・・003.gif

しえろちゃんも、やる気満々でテレビの前に立ちふさがっています。

あの男の闘いな感じに燃えるようです。しえろも参加すれば?笑


ところで、先日、院長と副院長が、東大研修医時代に大変お世話になった、

消化器内科の中島先生に、先生の勉強会でお会いしました♪

腹水。_c0245679_1947831.jpg


以前は東京大学動物医療センター内科で特任助教をされていて、

今は、所沢の、日本小動物医療センターという総合病院の消化器科を担当されている先生です。

たまにお会いすることがあるのですが、

シュナ好きの中島先生なので、うちのシュナsをそのたびに自慢しましたね~☆


今回は、勉強会で、テーマが「腹水」だったので。

そしてここの数か月、おなかがパンパンになって来院される子たちが重なったので。

ブログにちょっとアップしてみようかと思います。


腹水とは、お腹に貯留した液体のこと。

お腹の、内臓と内臓の間に、どんどん、何リットルもたまっていきます。


腹水は、肝臓が悪かったり、心臓が悪かったり、フィラリア症だったり、猫伝染性腹膜炎だったり、癌だったり、

色々な原因で溜まります。

原因が様々なため、治療法も様々です。

ここで治療法を決定し、今後の予後と方針を見極めるため、

私たちは、血液検査と心臓や腹部超音波検査、さらには腹水検査などを行い、

総合的に結果を照らし合わせて原因を特定するよう努めます。


・・・とかまぁムズカシイ事、ちょっと書いてみたかったんです027.gif


が、要は、色んな検査を組み合わせないと、原因にたどり着けないっていうこと。


腹水といっても、完全に血液だったり、無色透明だったり、黄色っぽかったり、ねばねばしていたり、

本当に様々です。

タンパクがもれているのか、いないのか。

菌がいるのか、いないのか。

漏出液なのか、滲出液なのか。

などなど、とっても大事です!


だから、どうしても、検査が多くなってしまいます。

だって、検査しないと、

「多分、〇〇ではないと思うけど・・・〇〇かもしれないけど・・・」なんていう、あいまいな結果になっちゃいます。



例えばこの子。

おなかがパンパンなのがわかりますか?

腹水。_c0245679_1923736.jpg


さわると、水風船のように、ボヨンボヨンとした感触です。


エコーでお腹の中を見てみると・・・


腹水。_c0245679_1843277.jpg


この黒いところが腹水。

周囲に、腸や肝臓などがあります。

ちなみにこの子は門脈体循環シャントという病気です。

ガンバレ!!!



ちなみに、あまりにパンパンになると、針をさしてぬくこともありますが、

何リットルもたまっていることが多々あり、抜くのもすごく時間かかります。

一気に抜いてしまうと、そのあとにショック状態に陥ってしまうこともあります。


おなかがあまりにふくれて元気がない場合は、すぐに病院にきてくださいね030.gif




腹水。_c0245679_1993846.jpg


こ、これは・・・まぁしゃの、ちょっとメタボなおなかです。

ライオンカットにしたら目立っちゃったのね、ハズカシー。

ですが、さいきん、ボウボウと冬毛が生えてきました。

まだ早いよ・・・?まだ暑いよ・・・?
by ramu-ah | 2013-09-04 19:51 | 診療