2014年 05月 28日
心臓の病気。
暑くなってきました。
5月は、とってもいそがしく過ごしました。
予防に加え、暑くなったり寒くなったりしたせいか、体調をくずす子が多く。
その中で、心臓の病気をかかえる子も、多く診させていただきました。
院長は、勤務医時代に、心臓の超音波を、たくさん勉強させていただき、
今も、超音波検査を積極的に取り入れています。
心臓病が疑われる場合は、心電図や超音波、レントゲン検査はかなり有用です。
また、私は、血液検査で、血球や、循環動態を評価します。
心臓の、どこかに穴が開いていないか、逆流していないか、形が変形していないか、
どこかに逆流があれば、流速を測ることで、病状をしっかりとはあくします。
それでも、やっぱり、診断のつけられない病気もあります。
そんなときは、院長の、心臓すぺしゃる(ファイルです)をめいっぱい広げて考えます。笑
ついでに、教科書と心臓の専門雑誌も広げて、机の上がごちゃごちゃになります。
先日は、右室二腔症という、めずらしい病気に遭遇しました。
教科書にものっておらず・・・
たまたま、エコー画像を、以前セミナーでお世話になった教授に見ていただき、
診断をつけていただくことができました。
心臓のお薬も、本当に、いろいろあります。
日々、どんどんと新しくなっていきます。
そんななか、どのお薬が今の病態に最も適しているのか、
処方するたびに、考えます。
どんな病気でもそうですが、お薬の処方も、頭をフル回転です。。。
なので、夜になると、頭がスカスカになり、もうなーんも考えられません。笑
ちなみに、大学の恩師の教授は、心臓の薬の研究をなさっていて、
私も当時はその関連の研究をし、卒業論文を書いたのです。
そのような研究があってこそ、お薬の効果・副作用が判明し、
その病気に使ってもいいかどうかの承認が国から出るのですね。
私は、いいお薬、いい治療はどんどん取り入れる主義です。
なので、なまけず、日々、勉強していきます。
わんちゃんねこちゃんに使うお薬は、人間のデータをもとにして、使用されることも多いので、
祖母のお薬も、勉強になります。
人間と犬猫で、お薬の使い方の違いも見えます。
特に抗菌薬ね。
そんなわけで、勉強がんばります。