2016年 07月 15日
内視鏡導入(もう1年以上たちましたが・・・)

内視鏡、導入してました。
ひそかに、1年以上前から、活躍していた内視鏡。
ソーラ先生担当です。
内視鏡って・・・ナニ?
内視鏡(ないしきょう、英: Endoscope)は、主に人体内部を観察することを目的とした医療機器である。
本体に光学系を内蔵し、先端を体内に挿入することによって内部の映像を手元で見ることができる。細長い形状をしている一般的なものの他、カプセル型のものもある。また、観察以外に、ある程度の手術や標本採取ができる性能をもつものもある。
byウィキペディア
そうそう、昔でいう、胃カメラです。

こんな感じで行います。
やはり、動いてしまうと危ないので、ワンちゃん猫ちゃんには麻酔で寝ていてもらって。
検査を進めます。
ソーラ先生、真剣に画面を見つめています。
ソーラ先生は手が大きくはないから、片手で内視鏡のダイヤルを回すのが大変みたいです。
当院では、ざっくり、
食道、胃、小腸、大腸の中を見る、組織を採取して検査に出すことに使うのが多いです。
様々な場面で活躍しますね、ほんと。
例えば、
①間違って呑み込んでしまった異物をとる
手術だと、おなかを切らないといけないでしょう?それにくらべると断然回復も早いです。
胃に入った異物をとったり、食道につまったガムなどをとったり、やはり多いです。
これは、食道につまったリンゴの写真。
手術で摘出となると、開胸手術となり、とっても大掛かりな手術です。

リンゴを取ったあとは、食道がこんなに荒れていました。
このように観察して予後を判断できることは、内視鏡の大きな利点かな?

②生検
吐き気がとまらない、下痢がとまらない、血便が続く、などの場合、
内視鏡が必要と判断されることがあります。
内視鏡で、胃の中の壁がどのように見えるのか、そして、
組織を一部採取して病理検査・遺伝子検査に出し、
「炎症」「がん」などの正確な診断をつけてもらいます。
これは、らぁくんの十二指腸。
なんだか見ただけで、リンパ管がいかにも開きすぎているかんじで・・・

組織を生検鉗子で採取。

胃も、荒れるとこんな感じに見えます。

なんだかいかにも胃炎っぽく見えますよね。
実際、この子のメインの症状は下痢だったので、
内視鏡をしてみないと、こんなに胃が荒れているのはわかりませんでした。
さらに、組織検査をしてみないと、胃炎なのか、胃がんなのか、わかりません。
生検も、今年も何症例か行いましたが、
やはりその後の治療方針・予後判定ができ、内視鏡検査ができてよかったなぁと思っています。
そんなこんなで、らあくんは、去年は、
ソーラ先生がお出かけする日は決まって血便と下痢だったのですが、
検査してお薬を飲んで、近頃はめっきり下痢なんてしなくなりました♪
思い切って内視鏡検査してよかったねー!
こんな機器も導入されていた、らむ動物病院でした。
2014年 02月 15日
口の中の腫瘍の手術。
すごい天気ですが・・・
羽生選手、金メダル、感動でしたね!!!
被災地のためにって、メダルの重圧をはねのけて見事優勝、すばらしすぎます。
メダルをとれなかった選手も、何せオリンピックに出るだけですごいので、
全力をだして最後まで競技に参加してこれからの糧にしてくれればいいな~と思います☆
さてさて今日は、手術のお話。ひさびさに・・・(汗)最近ウチの子の話ばっかりだったからね・・・
お口の中の腫瘍は、なかなか難しいです。
まず、発見しづらいということ。
口の中を開けてすみからすみまで見ることって、
毎日一緒に暮らしている飼い主様でも、なかなかないですよね。
嫌がってしまうことが一番の理由かな?
次に、見つかったとしても、検査が難しい。
口の中なので、動いてしまうと、針生検の針が目などにささってしまうと危ないので、
針生検をしたくても、麻酔をかけないとできないことが多いのです。
(モチロン、無麻酔でできることもあります)
さらに、見つかった時には、進行していることが多い。
見付かるタイミングとしては、
・お口から血が出る
・お口が臭うようになった
・顔が腫れてきた
という主訴でいらっしゃる方が多いと思います。
その時には、もうかなり広範囲に浸潤していることが多いのです。
口の中の腫瘍って、どんなの?

つまり、いつもは唇にかくれていて、
こんな黒くて大きい腫瘍ができていても、唇をめくってみないと見つけられません。
これは、メラノーマ(悪性黒色腫)という、あっという間に肺に転移してしまう、とても悪性の腫瘍です。
2センチを超えると手術してもすぐ転移するので、手術しない方が良いと言われていますが、
この子は、この腫瘍からかなり出血をしていて、本人も口を気にしてご飯が食べられず、
今現在の生活の質を上げるために、手術をしました。
17歳という、とても高齢のワンちゃんだったので、顎の骨までは切除せず、しこりだけをとりました。
高齢のため、腫瘍の進行が遅いということもあるかもしれませんが、今は転移も再発もなく、元気にしてくれています!!!
ヨカッタ!!!!
やっぱり、病気って、「絶対」はない!と思いました。

これは、唇をめくるだけでは見つからず、口をかぱっと開けないと見つかりません。
棘細胞性エナメル上皮腫という、やっぱり悪いタイプの腫瘍です。
この子は、CTをとったところ、目に見える部分だけでなく、顎の骨の中にも、腫瘍が入り込んでいました。
ただ、幸い、手術で、顎の骨を半分とってしまうことで、腫瘍を全てとりきれて、
術後1年半たちますが、元気にすごしてくれています。
顎の骨をとってしまう、ということに、すごくショックを受けられる方が多いですが、
見た目は、あまりかわりません。
ワンちゃんの場合は、ごはんも食べられ、以前とかわらない生活もおくることができます!
ただ、切除する場所によっては、舌が出やすかったりはします。
トリミングにもきてくれているので、facebookにもちょこちょこ登場しますが、

イイ笑顔☆
少し下顎がずれていますが、見た目、ほとんどかわらないですよね。
左下の顎の、真ん中の部分を切除してあります。
幸い、前の方には浸潤していなかったので、前の方の顎の骨は温存することができました。
ちなみになんと、この子のお口の腫瘍は、たまたまフロントラインを付けにらむ動物病院に来て頂いた時に、
私たちが口をのぞいたら見つかったんですね~(^^)v
よかった!!ほんとに!!!!
口の中の腫瘍は、悪性のものが多いので、発見は、早ければ早いほどいいですが、
なかなか口の奥まで見られないことも多いですね。
今、子犬さん、子ネコさんを飼われている方は、いまからお口をみる練習をしておいてくださいね☆
ちなみに、良性のこともあります。
検査に出してみないとわからないので、もし、気になるものを見つけた方は、お早めにご相談を!
あくびの時に毎回口をのぞくのもいいですね♪
これは、ぼるとのあくび。

ん~、口の隅々まで見えます・・・デッカイあくび・・・
2012年 12月 30日
眼球摘出手術。
あっという間に、12月30日です。
今年は、らむ動物病院で、たくさん手術を任せていただきました。
信頼して頂いて、大事なわんちゃんネコちゃんを任せていただいているので、
この仕事の責任感をますます感じています。
さいわい、手術した子たちは、みんな、元気で過ごしてくれています!!!!
それが、私たちにとって、一番嬉しいこと!!!!
今日は、眼球摘出手術をご紹介します。
やっぱり、断脚(足をとってしまうこと)とか、断尾とか、眼球摘出とか、
かわいそう・・・と感じる方、多いと思います。
でも、手術を終えて、抜糸をして、元気に楽しく暮らしている子もいるんです。
後ろ足が1本なくても、駆け回ってる子もいます。
そういう子に、かわいそうと言うより、元気になってよかったね!!!と言ってもらいたいなと思い、
ブログに書くことにしました。
飼い主様にも許可をいただきました。
わんちゃんネコちゃん本人は少し不自由な思いをするけれど、
わんちゃんは、あまり精神的に落ち込むことは少ないかと思います。
もちろん、取らなくていいのであれば、それにこしたことはありません。
どうしても逃れられない痛みや病気を取り除くためのそういった手術なので、
痛みがなくなってスッキリした!と思ってくれてるんじゃないかな。
眼球摘出とは、目をとってしまい、目のあったところも皮膚になる手術です。
・・・なかなかうまく言えないので、写真を見て下さい。

左目を摘出したキャバリアさんです。
もとは、左目が「水晶体脱臼」という、水晶体が外れて目に激痛が走る病気になってしまい、
さらにそれにより、二次的に緑内障(眼圧が上がる目の病気)になってしまったのです。

原発性の緑内障とはちょっと違うんですけど、目が大きくなってしまい、充血して、視力もなくなってしまいます。
目薬も効かないので、眼科専門病院での手術なども含めて相談させていただいた結果、
当院での手術を希望されました。
術後は、腫れも早く引いて、抜糸の時にはけっこう元気に歩いてくれていました。
写真は、トリミングの時のものですが、とっても元気!
ただ、けっこうな確率で、もう片目もこの病気になってしまうとのことで、心配ですが・・・
でも、術前の、痛そうで、元気ない歩き方を見ていたので、
元気になってくれてよかったなぁと思うのです☆
今年もあと1日。
よいお年を!!!
2012年 12月 19日
子宮蓄膿症の手術。
今日はポカポカですね~☆
ところで今日は病気の話。
手術の写真も出てくるので、苦手な方は、サラサラ~っと写真を素通りしてください。。。
子宮蓄膿症が、最近の診察では多いので、ちょっと書いてみようと思いました。
子宮蓄膿症とは、子宮の中に膿がたまってしまう病気です。
わんちゃんでもネコちゃんでも、避妊していない女の子であれば、可能性があります。
でも、わんちゃんの方が多いですね。
発情の出血が始まって、数週間~2か月くらいが一番なりやすい時期です。
この時期、プロジェステロンという女性ホルモンにより、子宮の中が、妊娠しやすい状態になっていて、
それと同時に、ばい菌も受け入れやすくなってしまっているからです。
症状はさまざま。
元気がなくなったり、食欲が落ちたり、水ばかり飲むようになったり。
膿が出てくるタイプと、全然膿が出てこないタイプがあります。
進行してからじゃないと、症状が出ないことも多く、気づくのが遅くなると、命の危険があります。
診断は、血液検査とエコーをまず行います。

この黒いところが、子宮の中の膿です。
普通は、こんなに子宮は黒く見えません。
白血球の形態もちゃんと顕微鏡で見て、中毒状態になっていないかどうかもチェックします。
この写真の子は、小さいからだなのに、膿がパンパンにたまっていて、
お腹の中にも漏れ出して、腹膜炎になっていました。
おなかが痛くて元気なく動けない状態で、夜に急患で来ていただいたのですが、
あまりにひどくて、注射だけして帰っていただく状態ではなく、
夜中に副院長と、点滴や抗生剤をせっせと準備し、入院となりました。
実際の子宮はというと・・・

この中身をシリンジで吸引すると、

こんな膿でいっぱいです。
根本解決は、手術です。
子宮と卵巣を摘出するものですが、
敗血症の一歩手前の子に麻酔をかけてお腹を切るのですから、
侵襲はかなり大きいのです。
検査データなどを見て、予後は大体は予想できますが・・・
手術をしないで、膿を出させる注射をする方法もありますが、
どんどん悪化してしまう可能性も決して低くはなく、
いったん治ったとしても、次の発情の時に再発する可能性は高いです。
飼い主様の気持ちも、一飼い主としては痛いほどよくわかり、
今回の子たちは、みんな元気になってくれて、私たちもとても嬉しいです

とにかく元気になって、大好きな家族のもと、楽しく生活していってほしいです。
そのために、私たちも全力でがんばりますが、
やはり、子宮蓄膿症は、防げる病気だと思うのです。
避妊手術をうけていれば、まずなることはありません。
ただ、これは考え方次第。
もちろん、蓄膿症にならずに元気に長生きする子もいますもんね。
しっかり獣医師と相談することが大切です。
でも、やっぱり、わが子が手術すると思うと、胸が痛くなりますよね

院長も、しあらの術後は、かわいそうでかわいそうで、その後かなり甘やかしました・・・
ちなみにしゃもんの術後はというと、もう10年以上前ですが、
お迎えに来た私の横を素通りして病院の奥にダッシュしていきました。笑
まだ根にもってるからね~しゃもん!
以上、院長でした。
2012年 10月 02日
乳腺腫瘍。
今日は曇り空で涼しいですね~

昨日は、久しぶりに、抗がん剤の治療がありました。
ネコさんの、まろちゃんです。

まろちゃんは、乳腺にしこりができてしまいました。
当院で手術させていただいて、病理検査にだしたところ、結果は『乳がん』でした。
ネコの乳がん。
ネコさんの乳腺腫瘍のうち、悪性、つまり癌なのは、8~9割。
殆どが癌だというデータです。
そして、生後6カ月以内に避妊手術をした子は、乳がんの発症リスクが91%も減少するんです。
1歳までに避妊手術をした子だと、86%減少したという報告もあります。
つまり、ネコさんの早期の避妊手術は、乳がんを防ぐのに有効だということです。
ネコさんの乳がんは、あまり予後が良くなくて、早期に肺に転移してしまうことも多く。
乳がんの進行具合にもよりますが、手術後、抗がん剤治療を行った子は、
生存期間が半年以上伸びたという報告があり、
私たちも、今まで見てきた子たちは、抗がん剤で治療をした方が、やっぱり楽しく生活できる時間が長いように思います。
副作用が心配!負担をかけるのがかわいそう!という考えもあり、それは飼い主様次第だと思います。
そんな中、今、リアルタイムで抗がん剤治療をがんばってくれている、まろちゃんのそのご家族のお話を、
チラとでも載せさせていただいて、
ご自分のネコちゃんがいざ同じ立場になった時のことをチョット考えてみてもらえればと思いました。
まろちゃんのご家族は、ハッキリ結果が分かって、モヤモヤがはれた反面、
癌という結果に、かなりショックをうけられたと思います。
でも、「少しでもまろちゃんに、楽に過ごせる時間を作ってあげたい。少しでも一緒にいたい」
と、抗がん剤を選択されました。
ドキソルビシンという、点滴で入れる抗がん剤です。

赤くて、いかにも抗がん剤!ですよね。
先月と今月、2回抗がん剤の治療をがんばってくれました。
動物の場合は、副作用で一番多いのは、骨髄抑制と、嘔吐や食欲不振だと思います。
白血球が減ってしまい、抵抗力が弱ってしまったり、
吐き気で、食欲が落ちてしまったり。
毛が抜けることはなくはないですが、「いつもフサフサしているしっぽが、ちょっと細くなったかも」くらいかな?
なので、抗がん剤を打って、ハイおしまい!というわけにいかず、
その子その子の体調と、抗がん剤前後の検査データをもとに、その先の計画を立てていきます。
幸いまろちゃんは、そこまでひどい副作用はでていません。

注射のために、注射器やらアルコール綿やらを持っていくと、
「またあなたたちデスカ~」と、
深~いため息をついていました。笑
でも、こんなカワイくておとなしいまろちゃんが、ずっと元気で過ごしてほしいので、
そしていつも明るいお父さんお母さんと、星蘭ちゃん似のお姉ちゃんと、楽しく生活してもらえるよう、
私たちも、治療も含め、がんばっていろいろ考えて行こうと思うのです

そんなわけで、わが家のしぁらも乳腺腫瘍になりましたが、
犬猫さんにとっては、レアな病気ではないと思います。
お腹にしこりがある!と気づかれたら、早めに一度見せてくださいね。
2012年 09月 18日
避妊手術終了!
二人とも、避妊手術無事終了しました!!
しえろちゃんはちょうど生後半年過ぎたところ。
早い方が後々病気のリスクが低くなるので、今だっ!!と先週実施

らぁーらちゃんの方は、お家に来たときはすでに成犬だったことや、実家の両親の心の準備がなかなかできなかったこともあり、今回ようやく実施しました。
避妊・去勢手術は行った方が良いとおススメしています。
しかし、やはり手術なので、全身麻酔は必要ですし、避妊手術はお腹を開けるので、
100%安全とは言い切れません

なので、ご家族全員が納得されないと、なかなか手術はできないのです。
オペ前のらぁーらちゃん。
ん??なにするの~~~??ってカオです


しえろちゃんは、オペ次の日からこちらが心配するくらい飛び回り、跳ね回り、ゴハンをがつがつ食べ・・・
強い子に育ったものです ^^:
そして、抜糸も終了したので、ようやく全身シャンプー

実家のシュナ、ふぁーらちゃんとパチリ☆

らぁーらちゃんの抜糸が終わるまで、病院で預かる代わりに、
しえろちゃんが実家のヨコハマに出張です♪
まだビルや海を見たことがないので、連れて行ってもらおうと思っています

しえろちゃん、びっくりするんだろうなぁ~~~

少しは成長して帰ってくるかしら

2012年 08月 05日
歯石除去!
おひさしぶりです。
スッゴイ久々な更新になってしまい・・・
決して、オリンピックに夢中だったからではないですよ・・・
チョットは見てましたけど・・・
手術の子たちや難しい病気の子たちが重なり、ちょっと忙しく、更新をサボってしまいました(>_<)
これからまた更新します!!!!
今日の話題は歯石除去。
みなさん、おうちの子のお口を覗いてみてください。
こ~~んな、歯石、ついてませんか?

ここまで歯石がついてしまうと、歯磨きだけでは落とせないですよね。
やはり、病院で歯石除去+歯の表面の研磨をすると、

こおぉんなに綺麗になります☆
ほとんどの場合は、麻酔をかけて、しっかりとすみからすみまできれいにします。
麻酔をかけられない場合は、ワンちゃんがすこしの間がまんしてくれれば、
ちょこっと歯石をとることはできます。
でも、やっぱり、「チュイ~~ン」という音と振動が伝わってくるので、
ほとんどの子はいやがってしまい、歯の奥や裏はほとんどとれません。
うちのしゃもんくんやしぁらさんは、口をカパッとあけていてくれるので、
かなり綺麗に歯石をとることができますが、
やはり歯の裏はむずかしいですね。
あとは、歯石をとったにしても、その後定期的に歯磨きをしないと、
また歯石がついてしまいます。
それも、歯磨きセットを購入していただき、毎回持参していただければ、
病院で歯磨きをさせていただきます♪
毎日は難しくても、週に1回、2週間に1回、できる範囲で始めてみましょう。
そんなわけで、おうちのわんちゃん猫ちゃんの歯石が心配な方は、一度お口を見せてくださいね☆
2012年 05月 08日
しぁらさん手術。
しぁらさん

今からそんなに暑がってどうするんですかー。
ってほど、ハァハァしています。
のびきってます

そんななか、先日、しぁらさんの手術をしました。
ずーーーーっと気になっていた、乳腺腫瘍。
もっとずーーーーーーーっと気になっていた、避妊。
私が譲り受けたのが、去年の年末なので、おうちに慣れてからと思っていました。
じゅうぶんおうちに慣れたし、血液検査もレントゲン検査も異常なし!
乳腺腫瘍は大きさこそ変わらないものの、気になるし、
なんせ、最近水をやたら飲む!
これは、もともと水が好きなのか、暑くなってきたからなのか、卵巣・子宮に病気があるのか、
しょっちゅうしょっちゅう、エコーでおなかの中をチェックしていました。
(ちなみに水をやたら飲むようになるときは、子宮蓄膿症以外にも、色んな病気の可能性があります)
どうも、左右の卵巣が大きく、卵巣嚢腫のような感じになっている様子。
子宮は拡張していないから、緊急性はないが。
乳腺腫瘍は左右にあるが、ダイエットして皮膚がたるんでいるため、おそらく同時にとれるはず。
あとは気になるのは9歳という年齢。
・・・とブツクサいいながら検討。笑
ちょっとかわいそうだな・・・
そうは言っても、いつか子宮の病気になったり乳腺腫瘍が大きくなりすぎて破裂したりしたら、
絶対後悔する。
今のうちに手術はしたい!
結局、お昼の時間がまるまるあいた日に、手術を行いました

「なんでアタシ今日朝ごはん抜きなのぉ~」って顔をしているしぁらさん。
ちょっとかわいそうでした・・・
手術は無事終わり、しぁらもがんばってくれました。
さすがにその日は、しぁらもグッタリ。
でも、私を見ると、フラフラしながらも起き上がります。
寝てていいんだよ、って声をかけても、ずっと立っています。
その姿を見ていると、なんか切なくてかわいそうで・・・・・
私たちに大切なペットたちを預けてくださる飼い主様の気持ちが、すごくわかります・・・・・
院長は、いままでたくさんの子を手術させていただいてきましたが、
自分の子を手術したのは実は初めてなのでした。
しゃもんは、学生時代に、大学病院で去勢してもらったし

でも今回。
自分の子だから緊張するとか、いやだとか、特にそういうのはありませんでした。
どの子のどんな手術も、診察も、常に全力投球です

そんなしぁらさんも、いまではとおぉっても元気になり、抜糸を待つのみです。
忘れないようにしなきゃ

院長デシタ!
2012年 04月 19日
退院祝い!!!
読んでくださっている方、スイマセン。。。
ここ5日間、夜も副院長とプチローテーションを組んで入院の子を見まわっていたので、
なかなか更新できず(>_<)
5日前、夜、緊急手術したラブラドールのラブちゃん。
何度か、ラブちゃんと、同居猫さんのアイリちゃんとは診察でお会いしていました。
そのラブちゃんが、食後、動いた後、吐きたくても吐けず、苦しんで駆け回っているとのお電話でした。
ラブちゃんのお父様は、
「朝一番で受診するから、今家でできる応急処置があれば教えてもらえませんか」
ということをおっしゃいました。
でも、お話を聞いていると、どうも、ちょっとした胃炎ではなさそうで。
もし、胃捻転だったら・・・
いつもラブちゃんを診せていただいているし、
すぐ来ていただき、こちらで注射など打たせて下さいとお伝えし、
来て頂けることになりました。
ラブちゃんは、来た時には、意識がもうろうとして、起き上がれない状態でした。
おなかはパンパン。
多分胃捻転しちゃってる。
この状態じゃオペしてももたないかもしれない。
一瞬いろんなことを考えたけれど、レントゲンをとって、お父様とお母様に、事実をお伝えしました。
苦しみ始めた数時間前から、「胃拡張・胃捻転症候群」という状態だったと思われること。
今、本人はショック状態に陥っていて、かなり危険な状態であること。
このままだと間違いなく亡くなってしまうこと。
解決法は緊急手術しかないが、救命率は低い病気であること。
お父様とお母様のお返事は、一言、
「お願いします」
でした。
器具の滅菌などはすでに始めていたので、点滴をして、
すぐに緊急手術が始まりました。
胃捻転とは、胃が拡張してコロンとねじれてしまう病気です。
胃がパンパンにふくれ、胃やその他の臓器が壊死してしまったり、
大きな血管を圧迫して不整脈が出たり、
毒素がどんどん産生されたり、
おそろしい



ラブちゃんも、胃はパンパンで、私が今まで見た胃捻転の中でも一番どす黒く、ひどくなっていました。
あちこちの血管がちぎれて出血していました。
モニターでは、不整脈がビシバシ出ていました。
手術は何とかのりきってくれました。
その日の夜ものりきってくれました。
次の日は、ぐったりして起きられず、血小板が乱れ、できうるかぎりのモニターと治療を行いました。
お父様とお母様も、毎日、朝と夜、面会に来てくださいました。
その次の日。
パタパタと尻尾をふってくれるようになりました。
さらにその次の日。
ワンワン吠えて飛びついてくるようになりました

でもまだ、私たちは、病気に伴う血栓が心配で、安静に安静に・・・・・
と思っていましたが、回復がめざましく、
私たちを見ると飛びついたりぶつかったりご飯がほしくてとびあがったり・・・笑
めでたく昨日退院しました




らぶちゃ~ん!!
回復してくれてありがとう!!!
今日、トッテモ元気に過ごしているとお電話をいただきました。
一安心です。
今日は、もう一人、入院していた赤ちゃん(犬の)も退院し、
プチ打ち上げで、久々のビールで(院長だけ)かんぱい☆

今日で、開院して1カ月になります。
1か月の間にも、動物たちの病気がなおり元気になって連絡を下さった方々がたくさんいます。
本当に、ひとつひとつの命と向き合うことの大切さ、
そして、動物たちと、ご家族たちの、幸せな生活を取り戻すサポートができる喜び、
いろんな思いでいっぱいです。
そして、この1カ月でも、助けることのできなかった命もあります。
往診したり、電話で相談したり、飼い主様と、動物さんの関係を、日に日によく知ることとなり、
何とか助けてあげたくて、
それでも、医療の限界が来る時。
せつない思いでいっぱいになります。
「この子は亡くなってしまったけど、この5日間、この子ととてもいい時間を過ごすことができました。
ありがとう」
と、飼い主さまがあいさつに来て下さり、思わず涙することもありました。
この1カ月、みなさまに出会えてよかったです。
みなさまが信頼して大事なペットたちを任せてくださること、とても光栄です。
これからも、副院長とともに、情熱を持って診療にあたりたいと思っています。
そのへんで見かけたら、ぜひお声をおかけください

私たちも、私の犬たちも、喜びます

さいごに。
今回この手術の麻酔管理にご協力いただいた、私の後輩の大田原由紀子先生に、
大感謝です。
2012年 04月 06日
帝王切開
無事手術は終わり、お子さんたちは、今のところ元気とのことで、チョット安心(*^^*)
きれいなお花をいただきました。
どうもありがとうございます(^^)
次の日は、皮膚に腫瘤ができてしまった子の手術でした。
飼い主様と相談の上、病理検査も出させていただき、
悪性じゃないといいなぁ・・・と、結果が返ってくるまで少し心配です。
翌日、お電話をいただき、元気に過ごしているとのこと。
またまた一安心です☆
手術といえば、我が家のしぁらさんも、手術を早くしないと!と思っております。
というのも、乳腺腫瘍が左右に二か所あり、も~~~気になって気になって・・・
いや、本人は全く気にしてませんが。
お昼に時間がある時に。と思っていたら数週間がたってしまいました。
犬でも、乳腺腫瘍の半分は悪性とも言われており(乳がんです)、心配です。
もう9歳なのですが、我が家に来てからまだ半年もたっていません。
昨年末に引き取ってきた子なので、体中バッチリ調べてから手術にのぞむ予定です。
血液検査と腹部エコーは異常がなかったので、
あとは、健康診断も兼ねて、心臓のエコーと胸部レントゲン(万が一肺に転移していることもあるので)もした
いところ。
わんちゃんの乳腺腫瘍は、1回目の生理が来る前に避妊手術をしておけば、
ほぼ防げる病気です。
しぁらは避妊手術をしていなかったため、今回同時に行います。
今避妊手術しても、乳腺腫瘍を防ぐことはできませんが、
将来の子宮・卵巣の病気を防ぐことはできます。

そう、アナタですよ~。
実家のシュナとツーショット♪
今週うちでお預かり予定です☆
