2016年 07月 15日
内視鏡導入(もう1年以上たちましたが・・・)

内視鏡、導入してました。
ひそかに、1年以上前から、活躍していた内視鏡。
ソーラ先生担当です。
内視鏡って・・・ナニ?
内視鏡(ないしきょう、英: Endoscope)は、主に人体内部を観察することを目的とした医療機器である。
本体に光学系を内蔵し、先端を体内に挿入することによって内部の映像を手元で見ることができる。細長い形状をしている一般的なものの他、カプセル型のものもある。また、観察以外に、ある程度の手術や標本採取ができる性能をもつものもある。
byウィキペディア
そうそう、昔でいう、胃カメラです。

こんな感じで行います。
やはり、動いてしまうと危ないので、ワンちゃん猫ちゃんには麻酔で寝ていてもらって。
検査を進めます。
ソーラ先生、真剣に画面を見つめています。
ソーラ先生は手が大きくはないから、片手で内視鏡のダイヤルを回すのが大変みたいです。
当院では、ざっくり、
食道、胃、小腸、大腸の中を見る、組織を採取して検査に出すことに使うのが多いです。
様々な場面で活躍しますね、ほんと。
例えば、
①間違って呑み込んでしまった異物をとる
手術だと、おなかを切らないといけないでしょう?それにくらべると断然回復も早いです。
胃に入った異物をとったり、食道につまったガムなどをとったり、やはり多いです。
これは、食道につまったリンゴの写真。
手術で摘出となると、開胸手術となり、とっても大掛かりな手術です。

リンゴを取ったあとは、食道がこんなに荒れていました。
このように観察して予後を判断できることは、内視鏡の大きな利点かな?

②生検
吐き気がとまらない、下痢がとまらない、血便が続く、などの場合、
内視鏡が必要と判断されることがあります。
内視鏡で、胃の中の壁がどのように見えるのか、そして、
組織を一部採取して病理検査・遺伝子検査に出し、
「炎症」「がん」などの正確な診断をつけてもらいます。
これは、らぁくんの十二指腸。
なんだか見ただけで、リンパ管がいかにも開きすぎているかんじで・・・

組織を生検鉗子で採取。

胃も、荒れるとこんな感じに見えます。

なんだかいかにも胃炎っぽく見えますよね。
実際、この子のメインの症状は下痢だったので、
内視鏡をしてみないと、こんなに胃が荒れているのはわかりませんでした。
さらに、組織検査をしてみないと、胃炎なのか、胃がんなのか、わかりません。
生検も、今年も何症例か行いましたが、
やはりその後の治療方針・予後判定ができ、内視鏡検査ができてよかったなぁと思っています。
そんなこんなで、らあくんは、去年は、
ソーラ先生がお出かけする日は決まって血便と下痢だったのですが、
検査してお薬を飲んで、近頃はめっきり下痢なんてしなくなりました♪
思い切って内視鏡検査してよかったねー!
こんな機器も導入されていた、らむ動物病院でした。
2016年 07月 10日